SING LIKE TALKING解散はなぜ?
SING LIKE TALKINGが解散する大きなきっかけとなったのは、2025年にギターの西村智彦さんが亡くなったことです。
西村智彦さんの死去後、佐藤竹善さんと藤田千章さんはバンドを今後どうするのか、時間をかけて何度も話し合いました。
そして選んだのが、2027年の全国ツアーを最後にSING LIKE TALKINGとしての活動を終了する道でした。
1988年のメジャーデビューから約40年近く歩いてきただけに、「残った2人で続ければいい」というほど単純な話ではなかったのでしょう。
長年同じメンバーで仕事をした経験があると、一人抜けただけでもチームの空気がガラッと変わることがあります。
ましてや音楽は、技術だけでなく「この3人だから出せる音」がある世界です。
SING LIKE TALKINGにとって、西村智彦さんの存在はそれほど大きかったのだと思います。
まずは、解散を考える直接的なきっかけとなった西村智彦さんの死去から見ていきます。
SING LIKE TALKING解散のきっかけは西村智彦の死去
SING LIKE TALKINGが今後について本格的に話し合うきっかけとなったのは、西村智彦さんの死去でした。
西村智彦さんは2023年にステージ4の喉頭がんを公表し、2025年に亡くなっています。
その後、佐藤竹善さんと藤田千章さんはSING LIKE TALKINGの未来について話し合いを重ねました。
そして「SING LIKE TALKINGというバンドを、感謝の気持ちを込めて最高の形で締めくくりたい」という思いから、ラストツアーを開催して解散することを決めています。
ここで気になるのが、不仲や方向性の違いがあったのではないかという点ですよね。
少なくとも今回公表された内容では、メンバーの不仲が解散理由とはされていません。
むしろ読み取れるのは、長く続いたバンドだからこそ「どう終わるか」を大事にした姿勢です。
会社員生活でも、長年一緒に仕事をしてきた仲間が突然いなくなると、担当表を書き換えれば終了、とはなかなかなりません。
仕事の進め方から何気ない会話まで、その人がいたから成り立っていた部分にあとから気づくものです。
SING LIKE TALKINGの場合、それが38年以上続いてきたわけですから、重みは想像以上でしょう。
では、西村智彦さんが亡くなったあと、佐藤竹善さんと藤田千章さんはどのように答えを出したのでしょうか。
西村智彦の死去後に佐藤竹善と藤田千章が何度も話し合った
佐藤竹善さんと藤田千章さんは、西村智彦さんの死去後すぐに解散を決めたわけではありません。
2人は今後について、現実的な考えだけでなく、それぞれの気持ちも含めて何度も意見を交わしています。
この部分はかなり重要です。
「メンバーが亡くなったから解散」という一直線の話ではなく、続ける可能性も含めて悩み抜いた末の答えだったことがうかがえます。
38年以上も続いたバンドなら、SING LIKE TALKINGという名前は仕事上の看板だけではなく、人生の一部に近い存在だったはずです。
会社員でも勤続30年を超えれば、異動ひとつで妙にセンチメンタルになるものです。
まして38年以上続けたバンドを終わらせるとなれば、「じゃあ来月からなしで」と会議30分で決められる話ではないでしょう。
最終的に佐藤竹善さんと藤田千章さんは、ラストコンサートツアーを開催し、その最終公演をもって活動を終了することを選びました。
ファンにきちんと最後のステージを届けてから幕を閉じるところにも、SING LIKE TALKINGらしい誠実さを感じますね。
では、なぜ無期限の活動休止ではなく「解散」という明確な区切りを選んだのでしょうか。
SING LIKE TALKINGが活動休止ではなく解散を選んだ理由
活動休止ではなく解散を選んだ理由を読み解くカギは、「SING LIKE TALKINGは3人」という考えにあります。
佐藤竹善さんと藤田千章さんは、デビュー以来、西村智彦さんを含めた3人でSING LIKE TALKINGを名乗ってきたことを明かしています。
さらに、西村智彦さんの存在なくしてSING LIKE TALKINGは存在せず、西村智彦さんの才能と貢献なしには自分たちの音楽は生まれなかったという思いまで語っています。
かなり強い言葉ですよね。
この発言を見る限り、「西村智彦さんの代わりを入れて続ける」「佐藤竹善さんと藤田千章さんの2人で同じ名前を使う」という考え方にはならなかったのでしょう。
長く続くチームには、誰かを補充すれば元通りになる部分と、絶対にそうならない部分があります。
SING LIKE TALKINGにとって西村智彦さんは後者だった、と考えると今回の決断が腑に落ちます。
なお、佐藤竹善さんと藤田千章さんは、将来的に2人で何か活動する可能性について否定していません。
ただ、それはSING LIKE TALKINGとは「別物になるだろう」という考えを示しています。
SING LIKE TALKINGという名前を無理に残すのではなく、3人で作ったバンドとして最後まで守る。
解散という言葉だけを見ると寂しいですが、実際にはSING LIKE TALKINGと西村智彦さんへの敬意が強く表れた選択なのかもしれません。
そのことは、西村智彦さんについて語った佐藤竹善さんと藤田千章さんの言葉を見ると、さらに伝わってきます。
コメント